「ブラジャー」の言葉の意味
「ブラジャー」とは、“乳房を保護し、胸の形を整えるための女性用下着”※のことです。
※引用:goo辞書 https://dictionary.goo.ne.jp/jn/195100/meaning/m0u/
最近では男性用ブラジャー(メンズブラ)が人気になっており、なかにはレースタイプでかわいいデザインのメンズブラも販売されています。
そもそもブラジャーはどうして着ける必要があるのでしょうか?
“ブラを着ける意味”をお話する前に、まずは胸の構造についてお話します。
胸の構造
胸は9割の脂肪と1割の乳腺などでできています。
脂肪
脂肪には“流れやすい”という特徴があります。
ブラによって胸の脂肪を固定してあげないと、胸の脂肪が脇や背中に流れてしまいます。
すると胸は小さくなるのに、脇や背中に脂肪がついて、太って見えてしまいますよ!
そもそもどうして胸に脂肪がつくの?
胸には乳腺があり、乳腺は赤ちゃんにおっぱいをあげるという大事な役割があります。
その乳腺を守るために脂肪がついているんです。
乳腺が発達すると脂肪が増える
先ほどもお話したように、、脂肪と乳腺の割合は9:1です。
つまり乳腺が2倍に発達すすると、それにともなって脂肪量も2倍になるというわけ!
クーパー靭帯(じんたい)
クーパー靭帯はコラーゲン組織の束で、乳腺と皮膚や大胸筋とつなぐ役割があります。
クーパー靭帯がこれらをつないでくれているおかげで胸が垂れないで上向きの形を保ってくれているんです。
クーパー靭帯は1度切れると元に戻らない
クーパー靭帯はゴムのように伸びたり縮んだりしないため、一度でも伸びたり切れたりすると二度と元に戻らないといわれています。
クーパー靭帯が伸びたり切れたりすると胸を支えられなくなるため、胸が垂れたり離れたりしてしまうんです!
クーパー靭帯が傷つく原因
【胸にかかる重力】
胸には常に重力がかかっています。
立っているときは下向きの重力、寝ているときは横向きや上向きの重力がかかってしまいます。
胸が十分に固定されていないとこの重力に負けて、クーパー靭帯が傷ついてしまうんです。
【胸の揺れ】
一歩でも動くだけで胸は揺れます!
胸が小さい女性でも胸の揺れを感じにくいだけで、揺れています。
胸が固定されていない状態で運動すると胸が揺れ、クーパー靭帯が傷ついてしまいます。
とくに走ったり飛んだりする運動時に胸を十分に固定されていないと余計にクーパー靭帯が傷つきやすくなりますよ。。
妊娠・授乳
妊娠すると女性のカラダは赤ちゃんを産むために準備をし始め、女性ホルモン分泌を増やします。
すると乳腺が発達し、胸が大きくなるため、それにともないクーパー靭帯も伸びてしまいます。
授乳が終わると胸が小さくなりますが、クーパー靭帯は一度伸びると元には戻らないため、産後胸が垂れたり離れたりしてしまう女性が多いようです。
ブラを着ける意味
1.乳首が透けないようにするため
日本では乳首が透けることは“恥ずかしいこと”とされています。
そのため乳首が透けないようにブラで乳首を隠すという意味があります。
2.乳首を守るため
女性の乳首は赤ちゃんにおっぱいをあげるとても大事は部分で、他の皮膚と比べてデリケートです。
だから服が乳首とすれて乳首が傷つかないようにするためにブラによって乳首を守る必要があります。
しかし「ブラさえ着けていれば乳首を守れる」という考えは間違い!
自分に合っていないブラを着けていると、乳首は服とすれないもののブラとすれて乳首が傷ついてしまう可能性もあります。
乳首はすれると乳首の黒ずみにもつながってしまいますよ。
自分に合ったブラをするために、下着屋さんでバストサイズを測ってもらいましょう!
3.胸が揺れないように固定するため
胸が揺れることによってクーパー靭帯が傷つき、離れ乳や垂れ乳の原因になってしまいます。
しかし胸は立っているとき、寝ているとき、運動しているときでは胸の動き方が違いますよね。
だからシーンに合わせてブラを使い分けて胸を固定する必要があります。
また胸の脂肪がわきや背中に流れないようにするためにも胸を固定してあげましょう。
4.バストトップの位置をあげるため
胸は加齢とともにどうしても垂れていってしまいます。
だからブラを着けることで胸を持ち上げ、バストトップの位置を高く見せてあげることができます。
するとスタイルアップにもつながりますよ♪
5.洋服をキレイに着こなすため
ブラをつけることでバストトップの位置が上がったり、谷間ができたりしますよね。
カラダにぴたっとフィットするタートルネックや、深めのブイネックを着る時は、とくに胸をキレイに見せたいと思いませんか?
垂れたり離れたりしている胸では服をかっこよく着こなせませんし、谷間のない胸でブイネックを着ても少し胸元がさみしいですよね。
ブラは胸を寄せ上げ、胸をキレイに見せる効果があるので、洋服をキレイに着こなすことができます。
着物や浴衣などの和服を着る時は、逆に胸を平らにみせる必要があるので、ブラを着用するのはおすすめしません。
6.男性を誘惑するため
みなさんは勝負下着を持っていますか?
ブラジャーには男性を誘惑するという大切な役割もあります。
レースブラやセクシーブラ、花柄ブラなど、彼の好みに合わせてランジェリーを選んでみましょう♪
男性の中にはショーツとブラの柄がバラバラだと引いちゃう人もいるみたい・・・。
ブラとショーツはセット物がおすすめです!
カップ付きキャミソールでは意味がない
ブラジャーを着ける意味は主に「胸を支えるため」ということがわかりました。
では、ブラトップなどのカップ付きキャミソールでもいいのでしょうか?
答えはNO!
カップ付きキャミソールでは締め付けがゆるく、胸を十分に支えることができません。
カップ付きキャミソールを着ていればブラをしなくても済むので、ブラのストラップが見えそうな服を着るときにはおすすめですが、長時間の着用や激しい運動はクーパー靭帯を傷つける原因になるので、避けたほうが良いでしょう。
胸が小さくてもブラは必要
胸が小さい女性が一度は言われたことのあるセリフ・・・
「ブラジャーを着ける意味なくない?」
※Aカップの私の体験談
いいえ!
貧乳でもブラを着ける意味はあります!
貧乳でも胸は型崩れする
いくら胸が小さくても、女性ですから胸には乳腺があり、その周りには多少なりとも脂肪があるはずです。
(私もAカップですが、ほんの少しの脂肪が胸にはついています。)
カップサイズに関係なく、ほんの少しでも脂肪が胸についている限り、胸は揺れますし、胸が揺れるとクーパー靭帯は傷ついてしまします。
だからブラジャーをして胸を固定してあげましょう!
小学生でもブラは必要!?
ブラデビューはいつ?
小学校5年生 27%
小学校4年生 17%
小学校6年生 16%
※出典 http://www.wacoal.jp/girlsbody/park/05.html
半分以上の女子が小学生からブラを着け始めているようです!
成長期は胸が敏感になっているので、ファーストブラにはブラパッドの入っていない子供用ブラ(ジュニアブラ)や肌着がおすすめです。
発育の進んでいくと、中学生くらいには大人用ブラをつけ始める女子も多くなってくると思います。
ブラの効果をより引き出すために、シーンに合わせてブラ選び
カラダの動きや体勢によって胸の動きも異なります。
だからシーンに合わせてブラを使い分ける必要があるんです。
1.運動時はスポーツブラ
運動するときは胸は上下左右に激しく揺れます。
スポーツブラは締め付けがキツく、胸全体を覆ってくれるので、上下左右に激しく揺れる胸を守ってくれます。
ただしスポーツブラは締め付けがキツいため長時間の着用は血行を悪くする危険性があります。
運動直前に着け、運動が終わったら脱ぐようにしましょう。
2.寝るときはナイトブラ
寝るときは横向き・上向きに重力がかかり、寝返りによって胸は揺れます。
ナイトブラはほどよい締め付けと伸縮性があり、さらには肩紐が幅広設計なので、スポーツブラのように胸全体を覆い、重力と揺れから胸を守ってくれます。
また多くのナイトブラには胸を固定するだけでなく、育乳機能もついているので、脇や背中の脂肪を胸に集めそのままキープ!
脂肪には形状記憶があるとされているので、寝ている間ムダ肉を胸に集めてキープすることで脂肪が胸の位置を記憶し、胸の脂肪として生まれ変わってくれるみたい!
だからナイトブラはバストアップ効果に期待されており、とても人気なんですよ♪
3.日中はワイヤー入りブラ
日中は立ったり座ったりして過ごすことがほとんどですよね。
すると胸に下向きの重力がかかります。
だからアンダーバスト部分にワイヤーの入ったブラで垂れないように支えてあげる必要があります。
ワイヤー入りブラにも1/2カップや3/4カップなどさまざまな種類があります。
着る服によって合わせて洋服をキレイに着こなしましょう。
4.家でごろごろするなら補正機能のあるノンワイヤーブラ
家で1日ごろごろだらだら過ごすからといって、ノーブラで過ごしていませんか?
ノーブラは胸を支えることができないので、クーパー靭帯を傷つけ、胸の型崩れの原因になります。
とはいえ、締め付けのキツいブラを休みの日も着用するのはイヤですよね?
補正効果のあるノンワイヤー下着でラクに過ごして胸をキレイに保ちましょう♪
まとめ
ブラを着けるには
・乳首を隠す
・乳首を守る
・胸を揺れから守る
・バストトップの位置を高くする
・洋服を着こなす
という5つの意味があります。
胸が小さくてもブラをつけないと胸の形が悪くなってしまいますよ!
ただしどんなブラを着けても良いわけではなく、シーンに合わせてブラを使い分けることが大切です。