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「産後、胸が張らない」と不安なママへ!胸が張らなくても心配しないで

公開日  | 更新日 

産後すぐには、おっぱいに張りがない方もたくさんいます。

でも、新米ママさんだと、「どうしておっぱいが張らないんだろう?」「ちゃんと母乳は出ているのかな?」と、悩んでしまいますね。

実は、同じような悩みを持った授乳中の女性は、とても多いのです。

そして、こういったことがストレスになり、睡眠不足になるママさんも存在します。

ただ、完母(完全母乳)を目指すなら、お母さんがリラックス状態でいることや、質の良い睡眠をとるのはとても大切なことです。

他のママたちの悩みも参考にしながら、母乳と張りの関係、おっぱいに張りがないときの対策法などもみていきましょう。

胸が張らない女性の悩み

実際に、胸が張らない女性たちの悩みを集めてみました。

「胸が張らない=母乳も出ていない」ということなのでしょうか?
産後2ヶ月くらい経った頃から、右胸だけが張らなくなってしまいました。 このまま、右胸の張りは戻らないのでしょうか…?
胸に張りがなく、母乳もあまり出ていません。赤ちゃんがかわいそうなので、母乳分泌がよくなる方法ってありますか?
もともとあまり胸が張らない方なのに、吸われるたびに胸がしぼんでいく気がします。旦那にも「おばちゃんのおっぱいみたい」と言われ、ショックです。
「張らないおっぱいの方がいい」と聞いていたのですが、私の張りのない胸を見て、看護師さんたちに驚かれてしまいました。胸が張らないのは、やっぱりおかしなことなのでしょうか?

このように、たくさんの女性たちが悩みを抱えています。

そして、胸の張り自体への悩みだけでなく、張らないことで母乳が出ているのか心配になったり、旦那さんからの言葉に悩んでしまったりと、悩みが派生しているようです。

悩みを解決するために、おっぱいが張らない原因や、張りのなくなったおっぱいを復活させる方法について詳しくみていきましょう。

張らなくても母乳は出ている

母乳が出るしくみ

母乳は血液からできており、この製造を手伝うのが、出産後に分泌されるプロラクチンとオキシトシンというホルモンです。

プロラクチンは、乳腺の発達を促し、母乳をつくります。そして、オキシトシンは、母乳を強い勢いで噴き出そうと促します。

授乳の準備が整った状態で、赤ちゃんが乳首を吸うと、その刺激によって、さらにプロラクチンとオキシトシンがたくさん分泌されるようになります。

つまり赤ちゃんに乳首を吸われることで、母乳を作るのに必要なホルモンが分泌されるという仕組みなんです!

そのため、授乳初期には母乳量が少ないと感じても、赤ちゃんにたくさん吸ってもらうことで母乳が出やすくなることもよくあります。

胸が張らないワケ

胸が張らない理由の1つとして、赤ちゃんがおっぱいを飲む量と、つくられる母乳の量のバランスが良い場合もあります。

産後すぐは、母乳がつくられていても、赤ちゃんがあまり母乳を飲んでくれないため、体外に出る量よりも母乳をつくる量が多すぎて胸が張りやすくなります。

そのため搾乳などで母乳を体外に出し、つくる側と出る側のバランスを整えることで胸が張りづらくなります。

また、桶谷式母乳育児を考案した助産師、桶谷そとみさんによると、「張らないけれど飲ませれば出る」という状態は、母乳を作りながら飲ませていることになり、新鮮で美味しいものであると言っています。

赤ちゃんの体重が増えていて、母乳が出ている実感がある場合は、過度な心配は無用です。

母乳が出ないならまず相談

胸が張らず、かつ母乳も出ていない場合は担当の先生に相談してみましょう。

多くのママさんの母乳トラブルに対応してきた先生なら、きっと不安を減らしてくれるはずです。

また母乳が出ない理由には乳管が開通していない場合があります。

とくに産後すぐの女性や初産の女性は開通に時間がかかることがあるので、その場合は乳輪をつまむようにマッサージしてあげましょう。

張らないときの対処法

赤ちゃんが母乳を飲む量と、お母さんが母乳を作り出す量がちょうど良いバランスを保っている場合は、胸が張らないこともあります。

しかし、「張らないけれど母乳が出ている」と言っても、張りのないおっぱいに不安に感じるママさんもいると思います。

そんなときは、下記の方法を試してみてください。

頻繁に授乳する

授乳間隔を短くし、頻繁に授乳することで、胸の張りが戻ることもあります。

これは、赤ちゃんが乳頭を吸うことで、産後に分泌されるプロラクチンとオキシトシンというホルモンを刺激し、おっぱいの生産量が上がるからです。

1日の授乳回数を確認し、回数を増やしてみましょう。

マッサージする

湯船の中で母乳マッサージをおこなってみましょう。

赤ちゃんのお世話でなかなか湯船に入ることができない場合は、蒸しタオルで胸を温めてからおこなってくださいね。

① 脇下から中央に向かって流す

左手の指を大きく広げ、ボールをつかむような感じで右胸を包み込みます。そして、人差し指から小指までを胸の上部にあてます。

右手は脇の下あたりから胸を押し出すようなイメージであてておきます。 そのまま、左側方向に向かって押すように5回程度流していきましょう。

痛みがあるときは、もう少し外側から内側に向かって流すようにします。

② 下から中央に向かって寄せ上げる

左手の位置をさっきより下にずらしましょう。 右手は、右胸を下からやさしく支えるようなイメージであてておきます。

そして今度は、左側斜め上に向かって押すように流していきましょう。 この動作も5回程度繰り返します。

③ 下から持ち上げる

今度は、左手を胸の下にあて、右手を添えるようなイメージであてます。 そのまま真上に持ち上げるように5回程度繰り返します。

母乳育児相談室に相談しよう

自分でマッサージするのが怖いという方は、全国にある母乳育児相談室を訪ねてみても良いでしょう。

母乳育児相談室では、助産師だった桶谷そとみさんが、母乳育児を推進するにあたり考案した、乳房マッサージを受けることができます。

また、母乳育児相談室には、助産師の国家資格を持ち、桶谷式母乳育児推進協会の認定を受けた認定者の方たちに相談できる安心感もあります。

ミルクをあげる

母乳が出やすい人と出にくい人がいます。

母乳生成が上手くいかず、なかなか出にくい人はとっても悩むと思いますが、今のミルクは母乳同等の栄養があるので、無理に母乳育児せずミルクをあげてあげましょう。

実際に私の知人は完ミで育てていましたが、今ではその子供は身長が180cm近い元気な子に育っていますよ♪

水分をとる

母乳は血液からできているため、水分不足の状態では思うように母乳がつくられなくなることがあります。

水分補給をしっかりして、母乳がつくれるカラダにしてあげましょう。

母乳の出方のタイプには大きく2つ

母乳の出方にはいろいろな種類があり、その種類によって、胸の張り方も違います。

そのタイプに当てはまるか、よく考えてみましょう。

差し乳タイプ

赤ちゃんがおっぱいを吸い始めると、乳頭が刺激を受けて母乳を出すタイプのことをいいます。

溜まり乳のように胸がパンパンに張ることはほとんどありませんが、必ずしも母乳不足になっているわけでなはありません。

乳腺炎になりにくいという特徴があります。

溜まり乳タイプ

母乳を乳房の中に蓄えておく、貯蔵タイプです。

赤ちゃんが飲む量に対して母乳がつくられる量が多い場合などに、母乳が溜めこまれた状態になることが多いようです。

胸がパンパンに張り、母乳パッドでも追いつかないくらい母乳が出たり、乳腺炎になりやすかったりします。

混合タイプ

溜まり乳タイプだったのに、差し乳タイプに変わった?

赤ちゃんが生まれてすぐは胸がよく張る溜まり乳タイプだった人が、「赤ちゃんがよくおっぱいを飲むようになってからは差し乳タイプに変わった」という場合もあります。

赤ちゃんの体重がきちんと増えている場合は、赤ちゃんが母乳を飲む量と、ママが母乳をつくる量のバランスがとれたということです。特に気にする必要はありません。

痛いくらい胸が張っているときと、張りがないときがある

赤ちゃんが母乳を飲む量が減ったことや、お母さんの母乳をつくる量が増えたことが原因でおっぱいが張ってしまうことがあります。

張りがない胸のときのほうが、母乳がスムーズに出ている傾向があるため、張りすぎて痛い場合は母乳マッサージや搾乳をおこない、母乳が乳房の中に溜まらないようにしましょう。

片方だけが張らない

どちらか一方のおっぱいだけで授乳していませんか?

赤ちゃんにも飲みやすいほうと飲みにくいほうがあるため、つい上手に口でくわえてくれるほうでおっぱいをあげてしまいますね。

また、おっぱいが張っているほうを先に飲ませてしまうこともあります。

赤ちゃんはお腹がいっぱいになってくると、乳頭を吸う力も弱くなってしまいます。

そのため、左右で刺激が違い、プロラクチンとオキシトシンの分泌量に違いが出るのです。

左右均等に母乳を飲ませると解決することが多いので、実践してみてくださいね。

まとめ

おっぱいに張りがないと、きちんと母乳が出ているのかどうか、本当に心配してしまいますね。

病院では赤ちゃんの体重を計ってくれるので、母乳の量が足りている場合は、おっぱいの張りについて助言されることは少ないようです。

そのため、入院中に担当助産師さんに相談できないまま退院してしまうこともあります。

育児経験のある先輩ママが周囲にいる場合は、育児ストレス解消のためにも、いろいろと打ち明けてみると良いですよ。

また、母乳育児をサポートする、桶谷式が主宰する助産院(母乳相談窓口)も全国にあります。足を運べる場所にないか、探してみても良いでしょう。

女性の身体はデリケートなので、ストレスがかかると、母乳がストップしてしまうこともあります。

余計なストレスを溜めこまず、自分自身の胸のタイプを知り、対策を学び、実践してみましょう。

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この記事のライター
ぼぶ

30代で3児のママです。妊娠・出産のときの後悔を反省しつつ、より有益な情報を伝えていきたいと思っています♪ 自由とお金が大好きなポジティブ成人です。

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