産褥ショーツの選び方
産褥ショーツは、クロッチ部分が開閉するものと、まったく開閉しないもの、そして、サイドが開く全開タイプの3種類があります。
それぞれの特徴やメリットについてみていきましょう。
産褥ショーツをタイプで選ぶ
クロッチ開閉タイプ
産褥ショーツの定番であり、「スタンダードタイプ」と呼ばれています。
クロッチ部分がマジックテープで開閉でき、産褥パッドやナプキンの交換も簡単でラクです。
診察時にベッドで横になっているだけで良いというのも、人気商品であることの理由のひとつです。
マジックテープ部分の角が丸いものを選ぶと痛くなりにくいですよ。
全開タイプ
※引用:amazon
クロッチ部分とサイドが開く全開タイプです。
全開できてお腹の傷口が見せられるので、帝王切開したママさんにおすすめです。
帝王切開用の産褥ショーツであれば、傷口にあたらないよう配慮されているものもありますよ。
こちらも、ベッドに横になったまま診察が受けられます。
開閉しないタイプ
マジックテープが苦手な女性におすすめです。
悪露が終わったあとは、サニタリーショーツとしても使えるので経済的です。
デザイン性でいえばやはり、サニタリーショーツのほうがオシャレなものが多いので、産褥ショーツは家用として活用しているママさんが多いようですね。
サイズを選ぶ
産褥ショーツの購入を考えているママにとっても、サニタリーショーツなどで代用を考えているママにとっても、ショーツのサイズ選びは重要なポイントです。
サイズ選びを間違えると、お腹への締め付けや肌のかぶれ、不快感にもつながるので気をつけてくださいね。
産前サイズより1つ大きいサイズを選ぼう
産後すぐは、赤ちゃんが生まれる前のお腹のサイズとあまり変わらず、驚くママもたくさんいます。
特に悪露が出ている間はカラダがしんどく、締め付けのキツいものだとツライため、産前よりも1サイズ大きいものがおすすめです。
生理用パンツやマタニティ用の下着で代用しようと考えている方は、1サイズ大きく、ゴムの部分が少し大きめでゆとりのあるものを選びましょう。
産褥ショーツであれば、よりゴムの跡がかぶれにくく、お腹まわりがラクですよ。
ゆるい履き心地が苦手なら産前と同じサイズでOK
1サイズ大きいと履き心地がしっくりこなくて苦手というママは、産前と同じサイズの産褥ショーツでも大丈夫です。
産褥ショーツは、基本的に産後のお腹のことを考慮して作られていて伸縮性もあるため、普段通りのサイズでもOKなのです。
もし、生理用パンツやマタニティ用の下着で代用する場合は、産前のときより1サイズ大きめで、ゴム部分にゆとりのあるもののほうがおすすめです。
素材を選ぶ
産後の敏感な肌にとって、素材選びも大切なポイントです。
肌への刺激が少なく、悪露がシーツや衣類へ漏れるのを防いでくれるものがベストです。
防水加工部分の面積は広いもの
全体が防水布になっているもので、防水加工部分の面積が広く、ヒップに沿って包み込むような形になっているものを選びましょう。
悪露が出ている期間は、母乳を与えては横になるという生活が続くので、横漏れや後ろ漏れの可能性も高くなります。防水加工部分の面積が広いと安心ですよ。
マジックテープが痛くなりにくいもの
産褥パッド(ナプキン)をあてていると、股の部分がもこっと盛り上がるため、クロッチのマジックテープ部分があたりやすくなり、気になります。
開閉部分のマジックテープの角が丸くなっていると、足の付け根や股の部分にあたりにくく、快適です。
肌に優しい素材
お産後のカラダは敏感になっているので、生地の肌あたりも商品を選ぶ重要なポイントになります。
特に肌にやさしい綿は、おすすめ人気素材のひとつです。
産褥ショーツはそもそも必要?
使える期間が短いこともあり、「産褥ショーツって必要なの?」と考えるママも多いようなので、私の感想や出産経験者のリアルな声を集めてみました。
必ず要るわけではないがあると便利
生理用ショーツなどで代用する人もいるため、産褥ショーツは必ず要るわけではありません。
しかし先輩ママさんたちの意見を見てみると、産褥ショーツは合ったほうがとてもラクで、産後のカラダにも負担が少ないことがわかります。
使わない人もいる
サニタリーショーツで代用したり、病院側が用意してくれたりと、産褥ショーツを使わなかったママさんもいるようです。
産褥ショーツを買う前に、病院側に必要かどうか確認しましょう。
→産褥ショーツは必要?サニタリーショーツでも代用できる?先輩ママが疑問を解決
何枚必要?いつまで必要?
2枚あると便利
悪露が比較的多い入院期間中は、産褥ショーツを履いているほうが、シーツへの漏れやカラダへの締め付けを気にすることなくラクに過ごすことができます。
ただ、自然分娩で悪露が多くない場合は、産褥ショーツを使う期間が1日~3日と、とても短いことがあります。
産褥ショーツの枚数については個人差があり、出産してみないとわからない部分もあるため、はじめに準備するのは2枚でじゅうぶんです。
もし、悪露が多く、洗い替えがたくさん必要なときは、誰かにお願いして産院の売店やマタニティ用品のお店で購入してもらいましょう。
店頭での購入に抵抗があるパパには、通販で購入してもらうという手もあります。
希望の価格やサイズを伝えておくとパパにもわかりやすいので、入院前にめぼしい商品をいくつかピックアップしておくとパパも助かりますよ。
多くのママさんは入院中しか使わない
多くのママが、「産褥ショーツは入院中しか使わなかった」と回答しています。
自宅へ帰る頃には悪露も少なくなり、産褥パッド(ナプキン)のサイズも小さくなるため、マタニティ下着やサニタリーショーツで代用しているようです。
ただ、マジックテープの傷みも少なく、肌あたりも気にならなかったママの中には、悪露が終わるまで使用したり、悪露終了後に生理用品として利用したりもしているようですよ。
まとめ
産褥ショーツは、産後の敏感なカラダと肌、そしてママのことを考えて作られています。
妊婦のときに使っていたマタニティ下着やサニタリーショーツを使うママさんもいますが、機能性を重視するなら、産褥ショーツがおすすめです。
具体的には、ゴムの跡がかぶれにくかったり、締め付けがやさしかったり、悪露を漏らしにくい加工がされていたりと、たくさんのメリットがあります。
ワコールはデザイン性が高く、色のバリエーションも豊富で、レースがついたものやドット柄、花柄のものも販売していて選ぶ楽しみがあります。
ただ、病院によっては、出産準備セットとして、授乳ブラや産褥ショーツなどをプレゼントしてくれることもあるので、買う前に確認しましょう。