生理前に胸が張る原因
生理前に胸が張る原因には、女性ホルモンが関係しています。
生理前に起こる症状は、すべてホルモンバランスの乱れだと考える女性がいますが、生理前に増える女性ホルモンが影響しているんです。
女性ホルモンには、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の2種類があります。
黄体ホルモンとは?別名:プロゲステロン
排卵後に妊娠を呼びかけたり、基礎体温を上げてくれたりする女性ホルモンの一種です。
黄体ホルモンにより乳腺の発達が促進されるために、胸に張りや痛みを感じると考えられます。
黄体ホルモンの分泌量が元々多い女性は、生理がきても胸の張りや痛みが続く場合があるそうです。
生理の胸の張り、黄体ホルモンが原因
生理前になると黄体ホルモンの分泌量が増加することによって、胸が張る症状が起こります。
黄体ホルモンが放出されている間は胸の張りが続き、黄体ホルモンの放出が終われば胸の張りはなくなります。
「乳腺症」の可能性も!?
乳腺症とは、正常とは違った変化が乳腺にみられるという症状を表す言葉だそうです。
乳腺症の原因として、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの過剰分泌だと考えられています。
乳腺症の症状
乳腺症の主な症状は胸の痛みです。
・乳腺や胸が張る
・胸の横から脇が張ったりつったりする
という症状が多くみられます。
生理との関係
乳腺症は生理周期と連動している場合もあるそうです。
30~40代に乳腺症は多く、月経周期が不規則の女性や出産未経験の女性によくみられています。
胸が張ると、どうなるの?
胸が張ると以下のように感じることが多いです。
・胸に触ると痛い
・胸がいつもより硬い
・チクチクとした痛み
・乳首に下着が当たるだけで痛い など
しかし生理前の胸の張りには個人差があり、人によって症状が大きく違います。
胸が張るとは、乳房が痛い症状と違う?
生理前の胸の張りでは、乳房にも痛みの症状が現れることがあります。
・乳房の全体的に張りがみられる
・痛すぎて手で覆ってしまうほど乳房が張る
このような症状がみられ、生理が始まったら症状が治まる場合は、黄体ホルモンの分泌量が多いと考えられます。
胸の張りで痛みを感じることも
生理前に胸が張るという症状だけでなく、胸に痛さを感じている人は「生理前症候群」の可能性があります。
痛みがひどい人は要注意
黄体ホルモンが多い人や、ホルモンバランスを崩しやすい人は、胸における症状がよりヒドクなる傾向があります。
・生理が終わっても胸が痛み続けている
・しこりがある
・胸に強い痛みを感じて眠れない
・乳頭から、血や白い膿がでている
このような症状がある場合は、一度病院で診察してもらうことをオススメします。
生理前の胸の張り、いつまで続くの?
個人差がありますが、生理の1週間前あたりから胸に張りを感じるようになります。
そして、生理が始まると胸の張りは落ち着きます。
PMS(月経症候群)
簡単に言うと、生理前になると身体的・精神的に現れる不快症状のことです。
胸が張ったり痛くなったりする症状が、PMSにもみられます。
胸が張って、何日で生理がくるの?
個人差がありますが、生理予定日の1週間前~10日前後に胸が張る症状がおこります。
ですので、胸が張ってから約7~10日で生理が来ると言えるでしょう。
胸が張っているのに、生理がこないことってあるの?
・妊娠している
・更年期
・ストレス
・病気
・生理不順 など
生理がこない原因はいろいろ考えられるんです。
心配な方は、一度病院で診てもらうことをオススメします。
PMSの症状はいつ出るの?
生理の約3~10日前から症状がでてきて、生理が来ると症状が消えます。
PMS症状
・些細なことでもイライラする
・ひどい眠気が襲ってくる
・泣きたくなる
・憂鬱な気分になる
・食欲が増す
・腹痛や頭痛が起こる
・肌荒れ
PMSの症状は200~300ほどあるそうです!
あなたは、PMS?
あくまで基準ですが、症状の出方によって自分がPMSか見分けることができます。
・PMSにみられる症状の中で、1つの症状が過去3回の生理時に現れた
・そして過去3回の生理時にあらわれた症状は、生理開始前の5日間に出る
この2点に当てはまる女性は、PMS(月経前症候群)と診断されているようです。
参考:http://www.jsog.or.jp/PDF/61/6112-657.pdf
生理前の胸の張りは、妊娠の可能性も!?
生理前も妊娠と同じように黄体ホルモンが増えるため、生理前や妊娠のときは似たような症状が現れます。
妊娠初期症状
胸が張りすぎて乳首が痛かったり、胸に張りだけでなくかゆみがあったりする女性は、妊娠の可能性があります。
いつもはそれほど張らないのに急に胸がひどく張ったり痛くなったりした場合も、妊娠の可能性が高いので念のため確認してみましょう。
卵胞ホルモンが増加する
妊娠時の胸の張りには、卵胞ホルモンが大きく関係しており、卵胞ホルモンは妊娠や出産を助ける働きをしています。
卵胞ホルモンの分泌が多いほど妊娠前のカラダとは大きく異なるので、胸が張るという違和感があるのは当たり前のことなんです。
生理前と妊娠の胸の張りの見分け方
出産を経験した人より、出産をまだ経験していない女性の方が生理前に、胸が張りやすいと言われています。
症状では区別できないのですが、胸が張る時期に大きな違いがあります。
胸が張る時期の違い
・生理前
生理予定日の約1週間前から10日前
・妊娠
排卵が終わった直後からなので、生理予定日の約2週間前から
おりものの変化
妊娠すると、おりものの量や色が変化するんです。
妊娠していなかったら(排卵後から生理がくるまでのおりもの)
・どろっと粘り気があり、透明に近い色をしている
・排卵後から生理がくるまでの間で、おりものが減っていく
妊娠していたら
・おりものが水っぽくなったり、茶色になったりする
・生理予定日から約1週間前あたりからおりものの分泌量が増える
生理前の胸の張り改善法
PMS改善サプリを飲む
PMSは女性ホルモンのバランスの乱れが原因です。
PMS改善サプリには「チェストベリー」や「大豆イソフラボン」など、女性ホルモンに働きかける成分が含まれているため、乱れたホルモンバランスを整えてくれます。
それでは、リントスタッフが実際に飲んでいるおすすめの「PMS改善サプリ」を紹介します。
女性のミカタ
女性のミカタは、むくみやニキビ、胸の張り、腹痛腰痛など、カラダの不調向けに作られた「すこやか編」と、イライラや鬱などのココロの不調向けに作られて「やすらぎ編」の2種類があります。
もちろん、「生理前にはカラダもココロも不調になる…」という方は両方同時に飲んでもOK!
カラダとココロ、それぞれの症状に合わせた成分が配合されているので、PMS改善に期待できます。
めぐルナ
めぐルナには、ヨーロッパでは紀元前から薬用植物として利用されてきた「チェストツリー」を、1粒あたりたっぷり40mg配合されています。
また多くの雑誌やメディアにも取り上げられてるほどの実績です。
血行促進
胸の張りや痛みにはホルモンだけでなく乳腺組織も関わっており、乳腺組織内にある毛細血管の血行が悪くなると、胸に張りや痛みを感じやすくなります。
お風呂などでカラダを温めて血行促進すると、症状を和らげることができるかもしれません♪
食生活の見直し
食事の栄養バランスは、女性ホルモンに大きく関係してきます。
「普段は胸が張る方ではないけれど、最近急に胸が張るようになった」という女性は、特に食生活の変化が影響している可能性が高いです。
こんな人は今すぐ食生活の見直しを
ビタミンやミネラル不足、アルコールの摂りすぎはホルモンバランスを崩します。
見直しのときの参考は“まごはやさしい”
この言葉は、女性の健康を保つためのバランスよい食事の覚え方として掲げられています。
ま…豆類 豆腐、豆乳、大豆、おから、納豆など
高たんぱく質、ビタミン・食物繊維が豊富。
ご…ごま
たんぱく質・食物繊維・カルシウム・ミネラルなど栄養豊富。
は…海藻類 わかめなど
たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富
や…野菜
ビタミン・ミネラルが豊富
さ…魚
たんぱく質や鉄分がたっぷり
し…きのこ類 しいたけなど
ビタミンや食物繊維が豊富
い…いも類
炭水化物・糖質やビタミンC・食物繊維が豊富
参考:http://www.kikkoman.co.jp/homecook/doctor/appare/01.html
カフェインを控える
カフェインには血管を拡張させる効果があり、胸の張っているときに血管を刺激すると、余計に痛みを与えてしまう恐れがあります。
また過剰摂取していると、女性ホルモンの分泌量に変化が生じるために、胸がより張りやすくなるとも言われているんです。
生理前の胸の痛みを和らげる方法
下着でカラダを締め付けない
生理前の症状で胸が痛いうえに、下着の締め付けによって胸により痛みを与えているかもしれません。
胸が張って痛いときは、ワイヤーブラよりも付け心地がラクなブラを着用しましょう。
私は、伸縮性に優れているのが特徴のナイトブラを着用していますよ♪
胸周辺を冷やさない
カラダが冷えて胸周辺の血行が悪くなると、胸に痛みをより感じやすくなってしまいます。
そして、浮腫みがみられるときはカラダ全体が冷えやすい状態です。
むくみが悪化すると血流が悪くなり、胸の張りや痛みを増してしまいます。
女性の皆さんは、なるべくカラダを冷やさないように心がけましょう!
姿勢を正す
猫背のように姿勢が悪いと、胸周辺の血流が悪くなり胸の痛みを増してしまいます。
また、姿勢が悪いことで肩こりなり、肩こりのせいで血流を悪くしてしまうとさらに悪循環ですよ。
姿勢を正すことを心掛けましょう!
胸の張りや痛みを予防するには?
ストレスや寝不足などにより女性ホルモンのバランスが崩れると、生理時の女性ホルモンの分泌量にも影響してくる恐れがあります。
「ストレスで生理がこない…」という女性も多いのではないでしょう?
ホルモンバランスの崩れにより分泌量が増えてしまえば、胸の張りはよりひどくなってしまいます。
胸の張りや痛みを予防するためにも、生活習慣を正し、ストレスを溜めないように努力しましょう!
まとめ
生理前の胸の張りや痛みは、女性ホルモンの一種である黄体ホルモンの分泌量が増えることで起きていたんですね。
また胸の張りが生理なのか、妊娠なのかの見分けが難しいですが、症状が似ているものの見分けポイントはあるみたいです♪
生理前…生理予定日の約1週間前から10日前
妊娠…生理予定日の約2週間前から
生理前の胸の張りや痛みを和らげるには、食事の栄養バランスを整えたり、ストレスを溜めたりしないことが重要です!
胸の張り緩和の参考にしてみてくださいね。