乳首が痛くなるのはいつ頃?
赤ちゃんの乳歯が生えてくるとき
赤ちゃんは乳歯が生え始めるとき、歯がむず痒くて、授乳中に乳首を強く噛んでしまう場合があります。
私も授乳中、我が子に乳首を強く噛まれ過ぎて「乳首がちぎれる~!」とよく叫んでいました(笑)
ちなみに、乳歯が生え始める時期は赤ちゃんによって大差はありますが、だいたい生後3~9ヶ月目に乳歯が生えてくるそうです。
赤ちゃんが授乳にまだ慣れていないとき
赤ちゃんの乳首を吸う力がまだ発達していなかったり、ママの抱き方が下手だったりすると、赤ちゃんが乳首を浅くしか咥えられません。
ママの乳首の先あたりだけを赤ちゃんが咥えてねぶっている状態だと、ママの乳首に摩擦が生じてしまい乳首に痛みを感じる恐れがあります。
赤ちゃんが授乳に慣れるまで、約1~2ヵ月はかかるでしょう。
授乳期に乳首が痛む原因【4選】
1.母乳が詰まっている
授乳期は24時間母乳が作られているため、母乳の排出が上手にいかないと、母乳の出口である乳管や乳腺の一部に母乳が溜まったり詰まったりしまいます。
母乳が詰まると授乳中にチクチクした痛みを感じるなどの症状が生じる場合があるんです。
また、母乳が詰まったままの状態にしておくと、しこりのようになり乳腺組織を圧迫してしまう恐れがあります。
ひどく炎症すると乳腺炎の発症につながる恐れもあるため、悪化する前に解消しましょう。
2.赤ちゃんの乳首の咥え方が浅い
授乳期に乳首が痛くなる原因で多いのが、赤ちゃんの浅吸いです。
赤ちゃんが乳首を浅く含んだり、乳首の先だけをねぶったりしていると、乳首が引っ張られるだけでなく、乳首に摩擦が生じ、痛みを感じます。
授乳後の乳首の先が尖っていたり、ぺっちゃんこになっていたりする場合は、浅吸いになっているかもしれません!
3.授乳姿勢が赤ちゃんとママに合っていない
産後直後は約1~2時間おきに授乳が必要で授乳間隔が短いため、乳首が傷つきやすくなっている状態です。
授乳姿勢が悪いと、赤ちゃんが途中で母乳を飲むのを止めてしまったり、遊び飲みしてしまったりする可能性があります。
また、赤ちゃんとママに合わない姿勢で授乳していると、浅吸いの原因にもなりえるんです。
そうなれば、赤ちゃんが1回の授乳で満足いくまで母乳をしっかり飲むことができず、必要以上に授乳回数が増え、ママの乳首により負担がかかります!
正しい抱き方ってあるの?
“○○抱きが正しい授乳姿勢”などというのはありません!
乳首にすでに傷ができている場合は、炎症しないために傷部分に負担のかからない授乳姿勢に代える必要がありますよね。
だから、赤ちゃんとママの状況に合った授乳姿勢を見つけることが大切であり、臨機応変ができるように様々な抱き方を知っておくことが大切でしょう。
基本的な授乳姿勢として“横抱き・縦抱き・脇抱き・斜め抱き”などがあります。
4.乳首の乾燥や、かぶれ
授乳期は、赤ちゃんの唾液や母乳によって皮脂がなくなり、乳首は乾燥しやすい状態です。
乾燥した状態を放っておくと、乳首裂傷による痒みやかぶれなどの炎症を起こすなど、乳首に痛みが生じやすくなってしまいます。
授乳後のふやけた乳頭を放置するのではなく、授乳後は乳首についた母乳や赤ちゃんの唾液をきちんと拭き取り、保湿ケアをすることが大切です。
初産の場合はとくに、赤ちゃんが乳首を吸うことに皮膚が慣れていないため、乳首が傷つきやすくなっているそうなので、とくに気をつけましょう!
授乳期の乳首トラブル予防法&対処法【7選】
1.自分で搾乳
授乳期、母乳は24時間作られているため、排出が上手くいかないと古い母乳が乳管に詰まって、乳首の炎症を引き起こす恐れがあります。
「母乳の飲み残しがある」「母乳が詰まっている」などという場合は、自分で搾乳を行ってみましょう。
また、乳首から直接母乳をあげられない際には、搾乳をサポートしてくれる搾乳器が役立ちますよ♪
2.乳首は常に清潔に
乳首を不潔にしていると、乳首の傷から雑菌が入り、症状を悪化させてしまう恐れがあります。
入浴時に、乳首をしっかり洗うようにしましょう。
乳輪の分泌腺から、乳首を保護してキレイに保つための洗浄・潤滑効果のある成分が分泌されているため、石鹸などで洗わない方が良いとされています。
石鹸でゴシゴシ洗ってしまうと、自然な脂分まで失われ、逆に乾燥の原因になってしまう恐れもあるので気をつけてくださいね。
3.左右の胸から母乳をあげる
毎回、同じ乳首から授乳をしていたり、赤ちゃんの乳首の咥え方が毎回同じだったりすると、乳首トラブルの原因になります。
授乳時間が20分の場合は、片胸10分ずつ授乳を行うなど、1回の授乳中に両方のおっぱいから母乳をあげるようにしましょう。
4.より多くの乳口から授乳
いつも同じ抱き方や角度で授乳を行っていると、 吸われにくい乳口ができてしまう場合があり、母乳が詰まってしまう恐れがあります。
1つの抱き方に慣れてきたら、違う抱き方で母乳を飲ませてみるなど、多くの乳口から吸ってもらえるようにしましょう。
さらに、母乳が詰まったまま放っておくと、乳房に母乳が詰まって張れ、しこりができた感じの状態になる“うつ乳”になる恐れがます。
うつ乳は、熱や胸の張りなどの症状をもつ乳腺炎の一歩手前とも言えるそうなので、症状が悪化する前に早めに対処することが大切です。
5.授乳時間の短縮
赤ちゃんが“母乳を吸っていないのに、ただ乳首を咥えている“遊び飲み”をしている場合があり、授乳時間が無駄に長くなっているかもしれません。
遊び飲みをしている時は、授乳を一旦やめるなどの対策を行ってみましょう。
遊び飲みを放っておくと、ママの乳首へ負担が大きくかかるだけでなく、赤ちゃんの栄養不足につながる恐れもあります。
6.保護クリームでケア
乾燥は乳首の痛みの原因につながるため、オイルや保護クリームなどを使って乳首のケアをすることが大事です。
また、乳首はデリケート部分なうえに、赤ちゃんに乳首を吸われると皮膚が伸びて薄くなってしまい、ケアを怠るとかぶれの原因になる恐れがあります。
乳首は赤ちゃんが口に含む部分なので、いろいろな不純物が入っていないなど安全なオイルやクリームを選ぶようにしましょう。
また、乳首が乾燥しているからと赤ちゃんの唾液や母乳を残すと、逆に乾燥の原因につながるので気をつけてくださいね。
→授乳中でもナイトブラを付けて良い?ナイトブラは授乳後の残念おっぱいを救う美乳アイテム
7.アイテム
乳首に傷があるまま授乳を続けていると、より傷を炎症させて激痛を引き起こす可能性があります。
傷が痛くて我慢できない場合は、無理に授乳を続けるのではなく、授乳をサポートしてくれるアイテムを使いましょう!
乳頭保護器
授乳が痛いときは、“乳頭保護器”を使うという方法がオススメです。
“乳頭保護器”とは、主にシリコン製でできている物が多く、乳首に被せることで乳頭を守れる保護カバーのことで、乳首の傷を保護しながら授乳できます。
また、陥没乳頭などの母乳を与えにくい乳首の形の保護や、衣類繊維が肌に触れて痛む乳首の保護などとしての使用もオススメです。
母乳パット
母乳パットとは、授乳中以外に母乳が漏れてしまい、身に着けている下着や衣服が汚れるのを防いでくれるアイテムです。
母乳が染み込んだ下着や衣服を身に着けたままでいると、乳首の乾燥だけでなく痒みの原因にもなる恐れがあります。
母乳による汚れを防ぐだけでなく、母乳による乾燥やかゆみを防ぐためにも、母乳パットはおすすめです。
白いニキビのようなブツブツは白斑かも!?
白斑とは?
授乳期に乳首に痛みを感じみてみると、乳頭部分に白いニキビのようなものができていた経験はありませんか?
その白いニキビのようなものを、“白斑”と呼びます。
白斑の原因
白斑の主な原因は、母乳の詰まりだと考えられます。
白斑ができる原因には、赤ちゃんの授乳法だけでなく、ママのコレステロールの高い食事やストレスが影響することもあるようです。
白斑は乳首の傷の炎症や、母乳の出口である乳管に母乳が詰まることが原因でおこる“乳口炎”の初期症状の1つでもあります。
乳腺炎になると、治療が必要になったり熱がでたりしてしまうので、白斑が悪化する前にセルフケアで対処しましょう。
白斑の対処法
白斑を放っておくと、授乳により痛みを感じるだけでなく、白斑が潰れたり化膿してしまったりして、痛みを悪化させる恐れがあります。
白斑を悪化させないために処置する必要はありますが、爪や針で白斑を潰すなどの荒治療は絶対NGです!
無理に処置をすると、傷口から菌が入ってしまいさらにひどい炎症を引き起こす恐れがあります。
白斑がある乳口から母乳が出ている場合、乳口がまだ塞がれていない証拠なので、白斑がある乳口から赤ちゃんに吸ってもらうようにしましょう。
白斑のある乳口が塞がれている場合
白斑がある乳口から母乳がまったく出ず、乳口が完全に塞がれてしまっている可能性がある場合も、赤ちゃんに白斑がある乳口から吸ってもらいましょう。
それでも母乳が詰まっている場合は、湯船につかりながら乳頭マッサージを行うのも白斑の対処法の1つです。
カラダを温めて、全身の血流を促進しながら、母乳の流れを促すようにマッサージをすると、母乳の詰まりが取れやすいようですよ♪
また母乳不足の場合は、水分が足りないことも考えられるため、母乳の分泌を増やすため水分補給はしっかり行う必要があります。
白斑が解消されない場合は、乳腺炎になる恐れもあるので、助産師さんに相談するなどしましょう。
まとめ
授乳期に乳首が痛む原因には、赤ちゃんの吸い方やママの授乳姿勢、母乳の詰まりが大きく関係しているんです。
また、授乳期の乳首はとくにデリケートになっていることもあり、乳首が乾燥すると、痛みの悪化やかぶれの原因につながる恐れがあります。
授乳後に赤ちゃんの唾液や母乳をきちんと拭き取っておくなどの、乳首ケアをしっかり行いましょう。
痛いだけでなく、乳首に白いニキビのようなものができている場合は、母乳が詰まってできる“白斑”だと考えられます。
白斑は無理やり潰すのではなく、赤ちゃんに母乳を吸ってもらったり、カラダを温めることで母乳の流れをよくしたりすることで対処してみましょう。
乳首の痛みがひどい場合は、一度病院で診てもらうことをおすすめします。