クーパー靭帯とは
バストを支える役割
クーパー靭帯(じんたい)とは、乳腺と筋肉や皮膚をつないでいるコラーゲン組織の束のことです。
このクーパー靭帯が胸を吊り上げてくれているため、上向きバストが保つことができます。
1度伸びたり切れたりすると再生困難
クーパー靭帯には多少の伸縮性はあるものの、ゴムのように伸びたり縮んだりすることはありません。
だから、一度伸びたり切れたりすると元に戻らないといわれています。
つまり、胸が離れたり垂れたりする前に予防することが大切なんです!
切れたり伸びたりするとどうなる?
離れ乳・垂れ乳の原因に
クーパー靭帯が伸びたり切れたりすることで、胸の支えがなくなり、胸が離れたり垂れたりしてしまいます。
クーパー靭帯は一度伸びたり切れたりすると再生困難なので、胸が垂れてからバストケアしても遅いんです!!
貧相なデコルテに
胸が垂れることで、バストトップの位置も下がってしまい、デコルテにボリュームのないスタイルに・・・。
デコルテがふっくらしていると若々しい印象になりますが、デコルテが削げて痩せていると年齢以上に老けて見えたり、不健康そうに見えたりと良い印象にはなりません。
貧相なデコルテになると服も似合わなくなってしまいますよ。
ふっくらキレイなデコルテを維持するためにも、胸が垂れないようにしましょう♪
切れたときの症状
「靭帯(じんたい)が切れる」と聞くと「痛そう」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
よくスポーツ選手が靭帯損傷をしてニュースになっていますよね。膝などの間接の靭帯が損傷したり、切れたりすると、激しい痛みを伴うことが多いようです。
しかしクーパー靭帯は切れてもぶちっと音がなったり、痛みが出たりすることはありません。
むしろ自覚症状がない場合がほとんどです。
切れてるかどうか判断する方法はない
クーパー靭帯は切れたときにぶちっと切れた音がしたり、痛みを感じたりすることがないため、クーパー靭帯が切れているかどうかを自分で判断する方法はありません。
ただ「最近胸が垂れてきた」と感じるようでしたら、クーパー靭帯が切れ始めているのかもしれませんよ!
それ以上クーパー靭帯が切れないように、いそいでバストケアする必要があります。
貧乳でも切れる?
「胸が小さい私には関係ない♪」と、思っている女性のみなさん!
クーパー靭帯が切れるのに、胸の重さ(大きさ)だけが関係しているのではありません。
そこで、クーパー靭帯が切れる原因についてお話します。
クーパー靭帯が切れる原因
1.運動
ジョギングや激しい運動をすると胸が上下左右に激しく揺れ、クーパー靭帯が傷ついてしまいます。
運動時は胸を固定させるためにスポーツブラを着用するようにしましょう。
2.日常生活をノーブラで過ごしている
「今日は家から出ない日だから、1日中ノーブラでいいや♪」と思っていませんか?
ブラジャーをしていないと胸を支えることができず、クーパー靭帯が傷ついてしまいます。
胸の締め付けが気になる方は、補正力のあるノンワイヤーブラやナイトブラがおすすめです。
3.ノーブラで寝ている
「ぎくっ・・・」と思った女性も多いのではないでしょうか?
実は約8割の女性がノーブラで寝ているとのデータがあります!※http://www.wacoal.jp/brapan/howto/q14.html
しかし、ノーブラで寝ると胸を固定することができないため、寝返りをうつたびに胸が揺れ、クーパー靭帯を傷つけてしまいます。
また、胸が揺れることで肩に負担がかかり、肩こりの原因にもなってしまうんです!
さらに、ノーブラで寝ると胸の脂肪が脇や背中に流れてしまい、胸が小さくなってしまう可能性が!
ノーブラで寝ることはクーパー靭帯を傷つけることだけでなく、肩こりや胸が小さくなる原因にもなるんですよ。
4.妊娠や授乳
妊娠すると胸が張り、2~3カップも胸が大きくなるといわれています。
すると皮膚やクーパー靭帯が伸び、卒乳後胸が小さくなったときには胸のハリがなくなって垂れてしまうんです!
また、授乳によって赤ちゃんがおっぱいをひっぱったりしてクーパー靭帯が傷ついてしまうこともあります。
5.加齢
年を重ねると肌にハリがなくなったり、コラーゲンが減ったりしてしまいます。
クーパー靭帯はコラーゲンでできているため、コラーゲンが減ることでクーパー靭帯も衰えてしまうんです。
また、肌にハリがなくなることで、皮膚が垂れ、胸も垂れてしまいます。
6.自分に合っていないブラ
自分の胸のサイズや形に合っていないブラは、胸をしっかりサポートすることができません。
締め付けの弱いブラは、胸を固定する力も弱いのでブラをしていても胸が上下左右に揺れクーパー靭帯を傷つけてしまいます。
一方、締め付けのキツいブラは胸をしっかり固定することはできるかもしれませんが、長時間着用していると血行が悪くなり、胸まで栄養が行き届かず、胸の衰えに繋がってしまいます。
7.姿勢が悪い
あなたは猫背ではありませんか?
猫背になると胸が下向きになってしまい、垂れ胸の原因になります。
どうして猫背になるの?
人の背中(肩甲骨と肩甲骨の間)には菱形筋があります。
菱形筋は肩甲骨同士をひきよせるはたらきがありますが、菱形筋が弱まると肩甲骨同士が離れ、肩が内側に入りこみ、猫背になってしまいます。
猫背と胸の関係は?
猫背になると胸が下向きになるので、その状態が続くとクーパー靭帯にも悪影響を与えてしまいます。
また、姿勢が悪いと、クーパー靭帯をサポートしてくれる大胸筋と小胸筋の筋力が衰えてしまいます。
すると大胸筋と小胸筋がカチコチにかたくなって、胸のこりの原因にもなってしまうんです!
カチコチのおっぱいなんていやですよね。
8.間違ったマッサージ
バストマッサージは乳腺を発達させたり、胸のこりを軽くしたりと、バストアップ効果に期待されています。
しかし、激しく揺らしたり揉んだりすると、かえってクーパー靭帯を傷つける原因になっていまいます。
バストマッサージは優しく行ってくださいね♪
9.激しいダイエット
食事制限を伴うダイエットは栄養不足になる可能性があります。
栄養不足になると胸まで栄養が届かず、胸の発達の妨げになってしまいます。
また、ダイエットによってストレスがたまると、女性ホルモンのバランスが乱れてバストアップ逆効果!!
クーパー靭帯を守る方法
1.スポーツブラを使う
運動時でも日常使いのワイヤー入りブラジャーやカップ付インナーを着用していませんか?
運動すると胸が上下左右に激しく動いてクーパー靭帯を傷つける危険性があります。
運動時にはしっかり胸を固定してくれるスポーツブラを着用しましょう!
スポーツブラ/ワコール |
2.ノーブラの時間を短くする
お休みの日や、1日中家に居る日でもノーブラはNGです!
締め付けが気になる女性は補正力のあるノンワイヤーブラがおすすめです。
3.寝る時はナイトブラを使う
ナイトブラとは寝るとき専用に作られたブラのことです。
胸は寝ているときでも上向き・横向きの重力がかかってしまいます。
また、寝返りによっても胸は動きますよね。
ナイトブラはそんな寝るときの胸の動きに合わせて作られているため、胸を固定してくれます。
ナイトブラは程よいホールド力なので、「寝るときに胸を締め付けたくない!」という女性にもおすすめですよ♪
viageビューティアップナイトブラ |
4.妊娠・授乳期のバストケア
妊娠中や授乳期のママさんのおっぱいはたいへんデリケート&大切な場所です。
締め付けのキツすぎるブラジャーは血行を悪くしかねないので着けないほうが良いですが、ノーブラのように胸を固定していないと産後に胸のハリがなくなったり垂れたりしてしまいます。
予防するためにも早めのバストケアがおすすめです!
→しぼんだバストに効果的!二児のママの私が語る産後のバストケア
5.バストアップクリーム
胸は年を重ねるとともに肌にハリがなくなり、コラーゲンが減ってしまいます。
バストアップクリームなら、胸に潤いとハリを与えてくれますよ。
また、コラーゲンが配合されたバストアップクリームもあるので、コラーゲン組織の束でできているクーパー靭帯をサポートしてくれます♪
バストアップクリームには「塗った場所の脂肪を増やす」効果が期待されている成分が含まれているので、育乳にとってもおすすめなんです。
セルノート |
6.自分に合ったブラを使う
あなたが最後にバストサイズを測ったのはいつですか?
もしかして今まで一度も測ったことがないのでは・・・?
バストサイズは3ヶ月に1回測るようにしましょう!
ブラ選びには胸の大きさだけでななく、胸の形も重要です。
サイズも形も自分の胸にあったブラジャーをして、胸をしっかり固定しましょう。
→自分にぴったり合うブラジャーの選び方で、ブスバストを回避しよう
7.姿勢を良くする
美バストを手に入れるためにはバスト周りのケアだけでなく、肩甲骨周りのケアも大切です♪
猫背にならないように日頃から意識し、肩甲骨周りもストレッチして(菱形筋など)筋肉のこりをほぐしてあげましょう。
また、クーパー靭帯を支える大胸筋や小胸筋、キレイな姿勢を保つ菱形筋が衰えないように筋トレしましょう。
ただし筋肉をつけるすぎるとふわふわやわらかいマシュマロバストから遠ざかってしまうので注意してください。
8.正しいマッサージ
正しいマッサージをしないと、かえってクーパー靭帯を傷つけてしまいます。
また「彼氏に胸を揉まれると大きくなる」ときいて実践している女性もいらっしゃるかと思いますが、彼氏さんも正しいマッサージ方法を知っていないと逆効果ですよ。
また、クリームなど何もバストにつけないでバストマッサージすると、すべりが悪く、バスト自体をこすってしまい、肌に負担がかかってしまいます。
バストケア専用のクリームやジェルを使って、バスト周辺をマッサージするようにしましょう。
→バストアップに効果絶大!リンパマッサージのメリット&方法まとめ
9.良質な食事
偏った食事をしていると胸にまで栄養が行き届かず、胸の成長を妨げてしまいます。
栄養不足になると女性ホルモンも正常に働かなくなり、美バストからどんどん遠ざかってしまいますよ!
まずは生活習慣から見直してみませんか?
→胸が小さくなる理由は生活習慣!?気をつけたい3つのポイント
まとめ
クーパー靭帯とは、胸を支えるコラーゲン繊維の束のことです!
クーパー靭帯は多少の伸縮性はあるものの、ゴムのように伸び縮みするものではありません。
したがってクーパー靭帯は1度伸びたり切れたりすると再生が困難といわれています。
また、クーパー靭帯が伸びたり切れたりすると胸が離れたり垂れたりしてしまうんです。
クーパー靭帯を切らさないように、ノーブラでいる時間を減らしたり、ブラをして胸を固定させたり、しっかり予防するようにしましょう!
胸が垂れる前にバストケアすることがもっとも重要ですよ。