脱毛中でも自己処理が必要なワケ
脱毛サロンで脱毛をする場合は、お手入れの前日から2日前までに必ず自己処理をしなければなりません。
多くの脱毛サロンではIPL方式と呼ばれる脱毛方法を採用しており、毛のメラニン色素(黒色の色素)に反応する特殊な光を照射して抑毛を促します。
光を照射する際にムダ毛が長いままだと、光が毛根部分のメラニン色素に反応しづらくなるため、脱毛効果が少なくなる可能性があります。
また自己処理をしないで光を照射すると、毛根部分ではなく肌表面に伸びている毛のメラニン色素に反応してしまうので、ヤケドを伴うリスクが高まります。
脱毛の効果を最大限に発揮するため、ヤケドのリスクから肌を守るためにも、脱毛を行う前に自己処理をしておきましょう!
正しい自己処理方法は電気シェーバー
ほとんどの脱毛サロンでは、脱毛期間中の自己処理方法として「電気シェーバー」を推奨しています。
電気シェーバーは刃が直接肌に触れない構造になっているので、安全に自己処理するためにも電気シェーバーを使用しましょう。
電気シェーバーを使用した正しい自己処理方法
用意するもの
・シェービングクリーム
・女性用フェイス用電気シェーバー
・保湿剤
1.電気シェーバーを用意する
ボディ用では剃り残しを起こしやすいため、産毛や細い毛までしっかりと剃れる女性用のフェイス用電気シェーバーを使用しましょう。
また、電気シェーバーを使用するとどうしても毛がポツポツと残ってしまいますが、毛が1~2ミリ程度伸びている方が光を毛根へ導きやすくなります。
4~5ミリまで伸びているムダ毛は剃り残しだとみなされますが、1~2ミリにカットできていれば剃り残しにはならないので安心してください♪
2.蒸しタオルで毛を柔らかくする
ムダ毛はケラチンと呼ばれるたんぱく質でできており、ケラチンは温めると柔らかくなるという性質があります。
電気シェーバーを使用してムダ毛処理を行う場合、まずは蒸しタオルでシェービングする箇所を温めてムダ毛を柔らかくしましょう。
また、蒸しタオルで温めるのが面倒という人は、浴室やお風呂上りでも構いません。
3.シェービングクリームで滑りをよくする
シェービング用のクリームやジェルを使用することで、肌とシェーバーの滑りがよくなり、肌の表面を傷つけにくくなります。
泡タイプのものはムダ毛の確認が難しいので、透明のジェルタイプのものがおすすめですよ。
また、ボディソープは本来カラダの汚れを落とすものであり、シェービング専用のフォームではありません。
シェービング時にボディソープを使用すると、必要な皮脂まで奪ってしまい乾燥する恐れがあるので、シェービング用のクリームやジェルを使用してください。
4.肌を保湿する
自己処理後の肌はとても敏感で乾燥しやすい状態なので、必ず保湿をして肌を労わってあげましょう。
肌が乾燥していると、脱毛サロン側の判断で脱毛機の出力パワーを下げられてしまうため、脱毛が完了するまでに時間がかかります。
さらに、あまりにも乾燥がひどいと脱毛を断られてしまうこともあるので、脱毛前には保湿が必須です!
正しい自己処理方法~VIO編~
リゼクリニックが「今後脱毛したい部位、気になる部位」についてアンケートを取った結果、なんと55%が「VIO(アンダーへア)」と回答しました。
気になってはいるものの、「脱毛するにはツルツルにしないといけないの?」「どうやって自己処理すればいいの?」と不安な人も多いのではないでしょうか?
Vラインの処理方法
Vラインは基本的に他の部位と同じく、電気シェーバーを使用して処理を行います。
ただし「今まで全く処理してこなかった!」という人は、まずハサミやデリケートゾーン専用のカッターで毛を短く整えましょう。
脱毛するにあたって、Vラインの形を整えたいという人でも、はじめの3回程度は全照射することをおすすめします。
いきなりVラインの形を整えて照射すると、もともとの太く濃い毛が残ってしまうため不自然な印象になります。
何回か光を照射することによって毛質が変化するので、剛毛なアンダーへアを柔らかくふわふわにすることが可能です!
Iラインの処理方法
IラインもVラインと同様に長い毛をハサミやカッターで整え、さらに電気シェーバーを使用して毛を短くします。
Iラインは自分では見づらいので、鏡などで確認しながら処理をする必要があります。
片足を上げて片方ずつ処理するパターン1、または鏡と向かい合う姿勢のパターン2から好みの体勢を選んで、しっかりと確認しながら処理するようにしてください。
Oラインの処理方法
Oラインは自分では確認しにくい部位なので、長いムダ毛を無理にハサミやカッターで処理するのは危険です!
電気シェーバーを使用して少しずつムダ毛を処理するようにしましょう。
鏡の上にまたがるパターン1、鏡と向かい合う姿勢のパターン2から好みの体勢を選んで、しっかりと確認しながら処理するようにしてください。
→人には聞きにくいVIO事情!正しいVIOの自己処理方法とは?
剃り残しを作らないためのアドバイス
シェービングを無料でしてくれる脱毛サロンもありますが、なかにはシェービング代がかかることもあります。
私は恋肌で全身脱毛しているので、剃り残しは1箇所800円…。
1回なら大した金額ではありませんが、毎回シェービング代を払うとなると出費が痛いですよね。
私は脱毛の3日前から毎日自己処理をするようにし、何度も自己処理をすることで、剃り残しを少なくしています。
今まで8回の脱毛をしてきましたが、1度もシェービング代を取られたことがないので、追加料金を払いたくない人はこの方法がおすすめです。
ただし、いくら肌に刃が当たらない電気シェーバーで処理するといっても、自己処理後の肌は敏感になっているので保湿を忘れずにしてください!
NGな自己処理方法
カミソリ
100円ショップやドラッグストアで購入でき、手軽にムダ毛の処理ができるカミソリは、自己処理の定番ですよね!
しかし、カミソリはムダ毛と一緒に肌表面も剃り落としてしまい、カミソリ負けを起こすリスクがあります。
カミソリ負けにより皮膚表面が傷つくと、肌が潤いを保てずに乾燥しやすくなるので、脱毛期間中の自己処理としてはおすすめできません。
毛抜き
毛抜きは1本1本ムダ毛を確実に処理できて、とても便利ですよね。
しかし電気シェーバーやカミソリとは異なり、毛を毛根から引き抜いて処理をするため、脱毛期間中の自己処理としては絶対に控えてください。
先述した通り、脱毛サロンでは毛のメラニン色素に反応する光を照射するため、毛根ごと引き抜いてしまうと脱毛の効果が見込めません。
ブラジリアンワックス
ここ数年で人気が急上昇しているブラジリアンワックスは、温かいワックスを肌に塗布して、乾いてから一気に引きはがす自己処理方法です。
ブラジリアンワックスも毛抜きと同様に、ムダ毛を毛根から引き抜くという方法なので、毛穴の中に毛のメラニン色素が残りません。
毛穴に毛のメラニン色素がないと脱毛の効果を十分に実感できないので、脱毛期間中の自己処理として控えるようにしましょう。
除毛クリーム
除毛クリームは手軽に入手できて仕上がりがキレイなため、愛用している人も多いのではないでしょうか?
ほとんどの除毛クリームには「チオグリコール酸カルシウム」という成分が含まれており、この成分が毛のたんぱく質を溶かして除毛します。
しかし、肌も毛と同様のたんぱく質でできているため、毛と一緒に肌の表面を溶かしてしまい、肌荒れを起こすリスクがあります。
あまりにも肌荒れがひどいと、脱毛してもらえない可能性があるので、脱毛期間中の使用は控えましょう。
間違った自己処理がまねく肌トラブル
間違った自己処理方法を続けていると、以下の肌トラブルを招く可能性があります。
埋没毛(まいぼつもう)
埋没毛は、毛穴から皮膚の外に向かって生えてくるはずのムダ毛が、皮膚の内側で伸び続けてしまう状態です。
無理な自己処理で肌表面が傷つき毛穴がかさぶたで塞がれた場合、毛先が皮膚の内部に埋もれたまま伸びてしまいます。
放置しておいても肌のターンオーバーに合わせて解消されますが、ひどいとムダ毛が数センチも皮膚の中で伸び続けるということもあり得ます。
皮膚の表面も削ってしまうカミソリ、ムダ毛を無理やり引き抜く毛抜きやブラジリアンワックスは、特に埋没毛のリスクが高いので気をつけてください。
毛嚢炎(もうのうえん)
毛嚢炎は毛穴の中の「毛包(もうほう)」という部分が細菌に感染することで起きる炎症で、ニキビのような見た目をしています。
主に不衛生なカミソリの深剃り、毛抜きやブラジリアンワックスによる自己処理で毛包が傷つき、そこから菌が入り込むことで感染します。
高温多湿の環境は細菌の繁殖に適しているため、カミソリや毛抜きを使用している人は、常に清潔を保つように心がけましょう。
色素沈着
脇やデリケートゾーンの黒ずみに悩む女性も多いですが、肌の黒ずみや色素沈着の原因は外部からの刺激です。
肌は摩擦や圧迫などの外部刺激を受けると、メラノサイトからメラニン色素を生成し、メラニン色素で肌を覆うことで肌を守ろうとします。
つまり、カミソリや毛抜き、ブラジリアンワックス、除毛クリームなどの刺激が強い自己処理は、色素沈着を起こす原因となってしまいます。
無料でシェービングしてくれる脱毛サロン
ほとんどの脱毛サロンでは、シェービング代として追加料金が発生しますが、なかには無料でシェービングしてくれる脱毛サロンもあります。
しかし、シェービングサービスが無料だからといって全く処理をせずに行くと、脱毛のお手入れ時間を削られる可能性があるので注意してください。
サロン名 | シェービングサービス |
---|---|
銀座カラー | スピード脱毛コース:無料(シェーバー持参) リーズナブル脱毛コース:剃り残しを避けて照射 |
キレイモ | パックプラン:無料 スペシャルプラン:無料 月々定額プラン:1回1,000円 |
ストラッシュ | パックプラン:無料 無制限プラン:無料 月額制プラン:1,000円 都度払いプラン: 1,000円 |
シースリー | うなじ、背中、おしり、Oラインは無料 条件:「顔そり用」「2枚刃」のシェーバー持参。 剃り残しは対応するが、剃り忘れは避けて照射。 |
恋肌 | 月々定額プラン:うなじは無料 (剃り残しは避けて照射) パックプラン:うなじ、背中、腰、おしりは無料 (対象範囲外は800円) |
銀座カラー
銀座カラーには「スピード脱毛コース」と「リーズナブル脱毛コース」の2種類があり、料金や脱毛できる頻度が異なります。
「スピード脱毛コース」はシェービングサービスが無料で、シェーバーを持参していれば無料でシェービングしてもらえます。
「リーズナブル脱毛コース」にはシェービングサービス自体がなく、剃り残しは避けて照射することになるので注意してください。
キレイモ
キレイモには回数を決めて通う「パックプラン」、回数無制限の「スペシャルプラン」、月額制の「月々定額プラン」があります。
「パックプラン」と「スペシャルプラン」はシェービングサービスが無料なので、一人暮らしや自己処理が苦手という人におすすめのプランです。
一方で「月々定額プラン」では、シェービング代として1,000円の追加料金が発生します。
ストラッシュ
ストラッシュのシェービング代は「パックプラン」「通い放題プラン」が無料、「月額制」「都度払い制」では1,000円の追加料金が発生します。
「パックプラン」や「通い放題プラン」の人は、自己処理が難しい部位は遠慮なくスタッフさんにお任せしましょう。
「月額制」や「都度払い制」の人は、剃り残しがあると毎回1,000円の追加料金がかかるので、前日までにしっかりと処理をしてください。
まとめ
より脱毛効果を発揮するため、ヤケドのリスクを減らすために、脱毛期間中であっても自己処理は必須です。
脱毛期間中は必ず女性用のフェイス用電気シェーバーを使用して、自己処理後には肌を保湿してください。
もちろん、脱毛が完了してしまえば自己処理をする必要は一切ありません!
私は現在8回目の脱毛を受けましたが、自己処理は1カ月に1回程度なので、脱毛を繰り返すうちに自己処理頻度も少なくなるでしょう♪