妊娠すると胸が大きくなるって本当?先輩ママの体験談
妊娠すると胸が大きくなると言いますが、妊娠がわかってすぐはあまり変化もなく、「本当に大きくなるの?」と疑問に思ったママも多いようです。
実際のところはどうなのか、また、いつ頃から胸が大きくなったと感じたのかについて、先輩ママたちの声を聞いてみましょう。
先輩ママたちの体験談をまとめてみると、妊娠がわかってすぐはカラダに変化はあまりみられなかったが、つわりなどがはじまると、胸や下腹部などの変化が気になり始めたというママが多かったです。
妊娠がわかるタイミングと、つわりが始まるタイミングは日数にするとあまり空いていませんが、変化を感じるのは「つわり」のタイミングが多いようですね。
三児の母である私も、つわりが酷くなりはじめた頃ぐらいから、胸のサイズの変化や体重の増加を感じはじめました。
では、どうしてこのように「妊娠すると胸が大きくなる」という現象が起こるのでしょうか?
胸が大きくなる理由
妊娠すると胸が大きくなるのは、ママが赤ちゃんにおっぱいがあげられるようにカラダが準備をしているためです。
そのためにママのカラダが変化していくわけですが、この変化には、大きく分けて次の2つが挙げられます。
女性ホルモンが変化するから
妊娠すると、プロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されるため、胸が大きくなります。
月経前に胸が張ったり痛みを感じたりするのは、排卵後になるとプロゲステロンの分泌量が増えるからなんです。
生理の場合は、2週間ほどプロゲステロンを出し続けると、生理が来て、胸が小さくなります。
しかし妊娠した場合は、黄体ホルモンを出し続けるため、乳腺の発達とともにバストがぐんぐん大きくなっていくのです。
乳腺が発達するから
妊娠3~4週間ぐらいになると、乳管の遠位部が拡張して、複数の乳腺胞が形づくられます。
そして、プロゲステロン(黄体ホルモン)や成長ホルモンなど多数のホルモンの影響を受けながら乳腺が発達し、妊娠6週目ぐらいから乳房も大きくなっていきます。
胸の変化
妊娠によって胸が大きくなる場合、一般的に想像されるバストアップとは違い、胸の下部分が脇に向かって膨らんでいきます。
そのため、妊娠前と出産後では、同じカップでもおっぱいの形に大きな違いがあるのです。
1~3ヶ月
バストのボリュームが2/3カップ以上大きくなりますが、変化に気づかないママのほうが多いようです。
4~7ヶ月
バストのボリュームが1カップ以上大きくなり、胸が大きくなったという自覚のあるママが多いようです。
8~10ヶ月
バストのボリュームが2カップ近くアップするため、胸が大きくなったと気づかないママはほとんどいません。
産後
出産直後は、妊娠中とバストサイズが変わらないことが多いです。
ただ、母乳が乳房に溜まって張っている場合は、さらにサイズアップすることがあります。
赤ちゃんの飲む量とママの母乳の分泌量がちょうどよくなる1か月後ぐらいから、バストサイズはゆるやかに産前のときのサイズへと近づいていきます。
乳首や乳首周辺の変化
妊娠によって乳頭や乳輪部が黒ずんだり、大きくなったりする可能性があります。
乳首の黒ずみの原因は授乳による刺激などが原因と考えられています。
また乳輪が大きくなるのは、胸が大きくなるにつれて乳輪周りの皮膚も伸びることが原因だといわれています。
胸が大きくならないと母乳分泌も悪くなる?
胸の大きさと母乳の量は関係ない
胸の大きさが母乳の分泌量と大きく関わると思っている方も多いようですが、胸が大きくならないからといって悲観することはありません。
胸が大きくても母乳の出が悪い場合もありますし、胸が小さくても母乳がたくさん出る場合もあります。
母乳をたくさん赤ちゃんにあげたいというママは、下記の方法を試してみてくださいね。
母乳が出やすくなるために
頻繁に赤ちゃんに吸ってもらう
赤ちゃんに乳頭を吸ってもらうと、母乳の生成を促す作用のある「プロラクチン」と「オキシトシン」というホルモンが分泌されます。
そのため、母乳が出なくても赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうことが大事なのです。
バランスの良い食事をこころがける
母乳はママの血液から作らるので、ママの栄養が十分でないと母乳も上手く作ることができなくなる可能性があります。
野菜を中心に、肉や魚など、血になるような食事内容のものにして母乳の分泌量を増やしましょう。
睡眠と休息をたっぷりとる
ママが疲れていると母乳の分泌量は少なくことがあります。
家事やゴミ出しなど、ママ以外でもできることは旦那さんにお願いし、ゆっくりと休みを取るようにしましょう。
水分をたっぷりとる
母乳の約8割が水分だといわれています。
喉が渇く前に水分を摂取し、カラダの中をたっぷりの水で満たしておきましょう。
母乳マッサージ
マッサージすることで、母乳が出るよう促します。
正しい母乳マッサージの方法も参考にしてみてくださいね。
→「産後、胸が張らない」と不安なママへ!胸が張らなくても心配しないで
妊娠が発覚したらマタニティブラにしよう
妊娠が発覚すると、病院の看護師や周囲の先輩ママからマタニティブラについて勧められることがあると思います。
でも、マタニティブラにしたほうが良い理由はあるのでしょうか?
そんな疑問を感じているママたちのために、マタニティブラのメリットについてまとめてみました。
妊娠するとカラダの中でも変化が起こる
妊娠するとバストサイズが大きくなるだけでなく、乳腺の発達や乳管の拡張など、カラダの中でも変化が起こっています。
このような妊婦のカラダの変化を考えて作られたマタニティブラは、妊娠中のストレスを減らすだけでなく、胸の形を守るためのバストケアにもつながります。
胸が徐々に大きくなるから
マタニティブラは、バストが大きくなることを想定して作られています。
そのため、カップの容量が大きくて深くなっているマタニティカップや、胸が大きくなると広がって乳腺の発達を邪魔しないマタニティワイヤーなど、徐々に大きくなるバストに対応する機能を採用しているものが多くなっています。
だからこそ、敏感な妊婦にもストレスを与えにくいのです。
つわりがラクになるから
マタニティブラは通常のブラジャーと違い、優しい締め付けになるよう作られています。
そのため、つわりのときでもカラダがラクで過ごしやすいです。
とくにつわりがツライ女性は、ハーフトップタイプのブラがおすすめです。
出産したらバストサイズは戻るの?
出産すると、ゆるやかではありますが、妊娠前のバストサイズに戻っていきます。
授乳中のバストの変化
出産後すぐは、授乳前になると胸が張っているように感じます。
しかし3ヶ月頃になると、赤ちゃんが強く吸うことによる刺激で母乳の分泌が促されるようになるため、胸の張りを感じにくくなります。
ただし、胸の張りには個人差があります。胸の張りがなかなか収まらない場合はかかりつけ医に相談しましょう。
卒乳後のバストの変化
母乳を分泌するための組織が不要になるため、乳房が柔らかくなります。
妊娠中や授乳中の胸は、バストサイズの変化とともに、胸の皮膚や、胸が垂れないように支えていたクーパー靭帯(じんたい)が伸びている状態です。
卒乳すると胸の張りが収まりますが、一度伸びた胸の皮膚やクーパー靭帯はなかなか元には戻りません。
そのため、卒乳後のバストはしぼんだ残念なバストになりやすいんです。
まとめ
妊娠すると、授乳に備えて乳腺が発達し、胸が張ってきます。
妊娠1~3ヶ月で2/3カップ、4~7ヶ月で1カップ、8~10ヶ月になると2カップほど大きくなります。
この時期には、バストアップサイズに対応できるマタニティブラがおすすめです。
ただし、あまり胸が張らないからといって母乳が出にくいわけではないので安心してください。
心配な場合はかかりつけの産婦人科に相談しましょう。