胸が大きくなるメカニズム
胸の構造
乳腺
乳腺とは母乳を作る器官のことです。
第二次性徴(成長)期に女性ホルモンによって乳腺が発達するため、胸が大きくなります。
また、妊娠中も女性ホルモンの分泌量が増えて乳腺が発達し、約2カップも胸が大きくなるそうですよ。
クーパー靭帯(じんたい)
クーパー靭帯とは乳腺と皮膚・大胸筋をつないでいるコラーゲン組織の束のことで、胸が垂れないように胸を支えてくれるはたらきがあります。
クーパー靭帯はゴムのように伸び縮みしないので、一度切れたり伸びたりすると二度と元に戻らないといわれているんです!
クーパー靭帯は胸にかかる重力や胸の揺れによって傷ついてしまうため、胸が揺れないようにブラジャーで胸を固定させてあげる必要があります。
大胸筋
大胸筋は胸の土台!
鍛えることで垂れ乳を防止することができますが、鍛えすぎるとかちかちおっぱいになってしまう危険性があります(汗)
乳房内脂肪組織
胸の脂肪はなんのためにあると思いますか?
実は乳腺を守るためなんです!
脂肪は流れやすいという特徴があるため、流れないようにブラで固定してあげる必要があります。
胸が大きくなるメカニズム
胸は9割の脂肪と1割の乳腺などによってできています。
つまり乳腺が2倍になれば、脂肪も2倍になるということ!
乳腺が増えれば脂肪も増えるということ!
“バストアップ法”ときくと「胸の脂肪を増やす」と思われる方も多いかと思いますが、実はそうではないんですね。
バストアップするには乳腺を発達させることが重要なんです。
胸の大きさに遺伝は30~40%しか影響しない
胸を構成する要素の中で、遺伝に関係するものは30~40%しかありません。
つまり60~70%は遺伝と関係のない要素で胸の大きさが決まるということ!
では、30~40%の遺伝する要素ってなんでしょうか?
遺伝する要素
骨格
骨格や身長は遺伝の影響が非常に強いといわれています。
はと胸の女性は胸部の骨が前に出ている分、胸が離れやすいみたい!!
離れ乳にならないように早めのバストケアが大切です。
筋肉のつき方
筋肉がつきやすいかどうかも遺伝の影響があるようです。
外国人のほうが日本人よりもムキムキマッチョなイメージがありますよね?
これも遺伝の影響の1つ。
大胸筋は胸を支える土台ですが、大胸筋が厚いからといって胸が大きくなるわけではありません。
もちろん、大胸筋が衰えると胸が支えられなくなって垂れ乳離れ乳の原因にもなりますが、鍛えすぎるとかちかちおっぱいになってしまいます。
体質
太りやすさや冷え性、アレルギーなどの体質は遺伝の影響が強いといわれています。
食べても食べても脂肪がつきにくい細身の女性は、胸が小さい方が多いみたいです。
遺伝だけの影響ではない理由
日本人女性のバストサイズの推移
※出典:http://www.triumph.com/jp/ja/6608.html
1980年代~2014年のバストサイズの推移を見てみると、1980年代ではAカップの女性が約60%もいましたが、2014年には約5%まで激減!!
1980年には約84%もいたAカップBカップの貧乳女性が、2014年にはたったの約26%に・・・。
(ひえ~、私の貧乳仲間がどんどん少なくなっているよ~)
逆に、1980年代では4.5%しかいなかったDカップの女性も、2014年には約24%と急増!
このことからも、バストサイズは遺伝に大きな影響を受けていないことがわかります。
遺伝以外のバストサイズを決める要素
性徴期(成長期)をどう過ごしたか
女子は10~18歳で第二次性徴期(成長期)を向かえ、胸が膨らみはじめたり、初潮がきたりと、カラダが大人の女性に近づいていきます。
この第二次性徴期にどう過ごしたかがバストサイズを決める1つの要因です。
栄養の偏った食生活
・食事制限のダイエット
・好き嫌い
・偏食
性徴期には栄養バランスの悪い食事の原因がいっぱいです!
栄養バランスの悪い食事ばかりしていると、胸が大きくなる性徴期に、バストアップに必要な栄養が胸まで行き届きません。
胸まで栄養が届かなかったら、胸が大きくなるわけがないですよね。
バストアップ効果に期待される食べ物
【大豆製品】
大豆製品には“イソフラボン”という成分が多く含まれています。
イソフラボンは女性ホルモンとよく似たはたらきをするといわれているため、バストアップに効果的とされています。
【ザクロ】
ザクロの種子にはエストロゲン(女性ホルモンの一種)が含まれています。
昔からザクロは子宝に恵まれるとして話題の女性ホルモンアップ果物だったようです。
睡眠不足
・テスト勉強は一夜漬け
・毎日夜遅くまでゲームやテレビ
・好きな人との長電話
第二次性徴期に夜更かししていた女性も多いのではないでしょうか?
睡眠不足になると女性ホルモンの分泌が減ってしまいます。
女性ホルモンは乳腺を発達させるはたらきがあるため、分泌量が減ってしまうと乳腺を十分に発達させることができなくなります。
すると胸が大きくなりません。
あの頃のちょっとした夜遊びが、貧乳の原因になるなんて・・・。
今すぐあの頃の自分に一喝いれてやりたい気分ですね(笑)
生活習慣
遺伝とは関係ありませんが、一緒に住む家族の場合、生活環境が同じですよね。
すると親とよく似た生活習慣を送っている可能性があります。
あなたはバストアップ逆効果の生活習慣を送っていませんか?
ストレスをためている
仕事や学校、人間関係、家庭・・・。
ストレスがたまる原因はたくさんあるかと思います。
ストレスがたまると自室神経が乱れ、自律神経が乱れると女性ホルモン分泌量が減少し、ホルモンバランスまで乱れてしまいます。
カラダを冷やす
ヘソだしやミニスカートなどのファッション、アイスクリームやかき氷などの冷たい食べ物、お酒やジュースなどの冷えたドリンク・・・。
これらすべてあなたのカラダを冷やしてしまっています。
カラダが冷えると血流が悪くなり、胸まで必要な栄養が運ばれなくなります。
すると貧乳の原因になってしまいますよ。
自分に合っていないブラ
下着専門店でサイズを測ったことがありますか?
前回測ったのが3ヶ月以上前の女性は、もう一度測りなおしてください。
バストサイズだけでなく、胸の形や体型にも合ったブラをしていないと、胸の型崩れの原因に!
締め付けのキツいブラを着けていると血行が悪くなってしまいます。
締め付けのゆるいブラを着けていると胸が固定されず、カップ内で胸が動いてクーパー靭帯を傷つけてしまいます。
自分に合ったブラをして胸が老化しないように保ちましょう♪
姿勢が悪い
あなたは猫背ではありませんか?
猫背になると背中が丸まって、バストトップが下向きになってしまいます。
すると胸の型崩れをまねいてしまうので要注意!
また姿勢が悪いことで血行も悪くなってしまうので、良いことは1つもありませんよ。
女性ホルモンに良い生活をしていればCカップに・・・!?
女性ホルモンに良い生活をしていれば、本来ならばCカップにはなる、という説もあります。
「あー!今すぐあの頃に戻って女性ホルモンに良い生活をやり直したい」と思った女性のみなさん、今なら間に合うかもしれませんよ!
プエラリアなどの成分が含まれるバストアップサプリを体内に摂取することで、女性ホルモンを増やすこともできますが、カラダに悪影響があった例もあるので、おすすめできません。
※プエラリアは女性ホルモンと似たはたらきがある成分です
まとめ
胸の大きさの遺伝による影響は30~40%!
残りの60~70%は女性ホルモンに良い生活を送っているかどうかなんです。
「私は貧乳だけど娘には貧乳になってほしくない!」と思っているなら、娘さんには女性ホルモンの分泌を妨げるような睡眠不足、栄養の偏った食事、悪い姿勢などはさせないようにしてあげましょうね♪